実は怖い! スマホ依存にご注意を

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実は怖い! スマホ依存にご注意を

ど~も! 関西オフィス 企画編集兼ライターのF本です。

こういったブログを読んでいるような皆さんは、ほとんどの方がスマホをお持ちだと思います。

私にとっても、電話やメールを受けたり、疑問に思うことや思い出せないことがあるとすぐに検索したりと、仕事をする上では欠かせないアイテム。
その上、目覚まし時計代わりに使っていたり、健康管理のための歩数計アプリを入れていたり、目が覚めた瞬間から夜寝落ちするまで、片時も手離せなくなっています。

そんなスマホと脳の関係についての記事を、ある健康食品会社の会報誌で書きました。いつものごとく、本を読んだり論文を読んだりしていろいろと調べたのですが、今すぐスマホを手離したくなるような衝撃の事実があり過ぎ……。

まずは最近よく聞く「スマホ依存」。

何をするにもスマホに頼り、メールやSNSを頻繁にチェックする。それどころか、スマホが手元にないと不安になる――という人は、まさにスマホ依存。
スマホは、脳にとっては麻薬のようなもので、次第にエスカレートしていって、簡単には抜け出せないそう。
そして、その状態が続くと、スマホからの膨大な情報を処理する脳が疲れて「脳過労」の状態に。休憩とかリラックスのつもりでネットサーフィンしたりゲームしたりするのも、脳には大きな負担になってしまいます。

脳過労になると、脳そのものの機能が低下して記憶力が落ちたり、集中できなくなったり。ひどくなると、頭痛や関節痛などの体調不良や不眠、うつ状態になることもあるといいます。うつ病や認知症につながるリスクも高まるそうです。

私も最近、映画のタイトルとか人の名前が出てこなかったりしますが、実はこれも「スマホ認知症」なのかもと怖くなってしまいました(年齢のせいもあるかもしれませんが)。

さらに衝撃的だったのが、スマホを使っていなくても、近くにあるというだけで認知能力(思考力や集中力)が低下するということ(※1)。また、ある実験では、知らない人と会話するときに、テーブルの上など視界に入る場所にスマホがあると「会話が楽しくない」「相手に共感しにくい」という結果が出たそうです(※2)。これからは気をつけねば……。

とはいえ。もはや仕事にも日常生活にも必要なスマホ。大事なのは上手な付き合い方だと思います。
そこで大切なのが、何も考えずぼんやりする時間だそうです。何も考えないときに働く脳の領域があって、何もしていない、ただぼんやりしているときに情報が整理され、脳の疲れも改善されるのだとか。この状態のときには、アイデアなどがひらめきやすいそうです。確かに、ずっと考えていたことの解決策や新たなアイデアを思いつくのって、風呂に入っているときとか散歩しているとき。何も考えず、ただその行為をしているときなんですよね。納得。

スマホを使うことで実は仕事にマイナスな影響も出ていたかもしれないと思うと、ちょっと複雑……。もちろん、プラス面もたくさんありますから、要は使う人次第ということでしょうね。いつもいい仕事ができるよう、体調管理とともに「スマホ管理」も意識したいと思います!

 

参考:奥村歩.スマホ脳の処方箋.あさ出版,2022

1 Ward, A. F.; Duke, K. et al. Brain Drain: The Mere Presence of One’s Own Smartphone Reduces Available Cognitive Capacity. Journal of the Association for Consumer Research.2017, 2 (2) , p.140-154.

2 Misra, S.; Cheng, L. et al. The iPhone Effect: The Quality of In-Person Social Interactions in the Presence of Mobile Devices. Environment and Behavior.2014, 48, p.275-298.